気になるマンガ読んだら、いろんな感情が渦巻いてきて過去の事を思い出した。
とりあえず一冊のマンガを紹介させてください。
いきなりですが今日はこういう話なのです。
このマンガ、以前から広告で存在は知っていて、女の子も男の子もかわいいし、話自体も二人の掛け合いが面白くてかわいいし、切なくて最後は泣いてしまいましたね。はい。
すきだなーと思えた二人だからこそ感情移入をものすごくしてしまってな……この子なら主人公ちゃんを大切にしてくれるよな……。
というわけで、ザックリとなのですが内容。
主人公は不感症を理由に多くの恋が実らずにきていた。その愚痴をバーで働く幼なじみに相談したり、話し相手になってもらったりしていた。ひょんなことから、不感症を克服するべく、幼なじみが協力を申し出てくれて、主人公もそれにあやかり次の恋に乗り出すべくお願いすることに。
しかし、実は幼なじみの男の子は主人公のことがすきで……。
という感じ。
6巻、というか6話で終了なので、世界は狭いのですが私は好きでした。
買おうかなーどうしよっかなーカゴに入れとこー。と思ったら、1クリック購入してしまっていて驚いた。自ら1クリック詐欺みたいにしてしまった。
お話は結果的にハッピーエンドになるのですが、最後の克服の瞬間の相手の言葉がグッときてしまって、思わず涙してしまったわけなのですが。
不感症ではないけど、触られること自体がそこまで得意ではないので、主人公の陥る困難というのはわかる気がする。触られるのはあんまりだけど、自分から触りに行くのは好きな面倒な奴。
だからこそ、一番最初の記憶って良いものにしたいと思うのも当然。
そこで思い出したのがこの映画。
友人に教えてもらって見た映画だったと思う。
その人の顔が見えていく瞬間が面白く、また終わり方がすき笑。ここまできて!? という驚きがあるけど、私はよかったなと思うのだけど……。
内容は動画通りなのだけど、その中の一つの場面で、とある両親の娘が彼氏と遊びに行った先で父親に電話してくる。それ自体もみんなで聞いているわけなのだけど、娘の彼氏が「今夜、親がいないから家に遊びに来なよ」と誘ったというのだ。
年頃の付き合っている者同士が夜に親のいない家に遊びに、となればすることもわかる。それが不安になって、父親に相談の電話をいれたという訳である。
何度か言葉を交わす中で、心を打たれたのが「一生忘れることのない大切な瞬間になる」と父親が娘に諭した場面。
私はこういう話をもっと両親とすればよかったなと思うよ。我が屋はあまりこういった話をすることがなかった、したとしても微妙な空気に包まれてあまり話し合いという雰囲気にはならなかった。だからとはいわないけれど全てがなくなってしまった後に、その行為の大切さを知ったよね。
他の人はどうか知らないけど、そういったものの知識が付いてきたときほど興味をかきたてられることってないと思うのよ。しかも幸か不幸か、思春期の時にそういった知識が大量に得られるような状況下になっていると感じてる。
(私の時は中学校から携帯を持つ子が多くなったけど、今は小学生が持ってるのも当たり前になったよね。そうなるとネットでも色々調べることができるし、そういった知識を収集することが小さくてもできるようになったのかな)
持ち始めたときは1クリック詐欺に気を付けるんだよ(伏線回収)。
その知識というのは、きっと動画だったりマンガだったり画像だったりするだろうと思うのだけど、それって確かな情報ではない。間違ったもののほうが多い。その知識を真に受けて、相手に対して行ってしまったり、独りよがりのものになってしまったりする。
相手も自分も初めてならなおのこと、もしかしたら嫌でも嫌とは言えずに行われてしまうかもしれない。嫌なら嫌と言えばいいんだからね。怒るのなら、どうして怒るのかきけばいいんだから。
二人きりの空間でそんなこと怖くて言えないというのならば、二人きりになる空間に行くな。自分の安全を一番に考えろ。そして断ったことに対して怒られるかもという相手と付き合うな。
と、私は考えます。結局どうするかは自分次第なんだよね。「おとなの事情」のお父さんも、そう思ったからこそコンドームを渡して送り出したんだろうな。そういう対応のできる親になりたいな。
私自身は、そんな気構えができていなかった。
それこそ、その場の雰囲気にのまれてしまったといえばそれまでだし、意思が弱いといえば確かにその通りだし、自衛が足りないと言われれば開き直るしかない。自分のことだ、誰よりも後悔している。時間が巻き戻れば同じ間違いはしないと誓う。一緒に記憶が巻き戻らなければいいのだけど。
相手はたぶん性への執着が強い人だったのだと思う。
実際の行為に対しても遠距離だったが頻度は高かったと思われるし(遠いとは言っても県は跨ぐが電車で数時間揺られる程度だ)、下ネタを言っては一人で気恥ずかしげに笑い私の苦笑いに気が付かず肩を押す・または頭を叩く真似をする。……少し愚痴も入った。
初めてのそういった行為の相手というだけでここまで記憶に残ってしまうものなのかと驚いている。偽りなく、すべてはっきりと思い返すことができる。もう何年も前の事だというのに。すべて思い出せるのだ。それほど深いところで引き出しの中にひっそりと残っている。
その時は混乱が大きくて、でも意識ははっきりとしていて、頭の芯は冷静だった。少女漫画のように頭真っ白になどならない。あまりにも鮮明過ぎて、気持ち悪いとさえ感じてしまった。気持ち悪いと感じるなんておかしいとも思った。だって、曲がりなりにもすきだと思って付き合っている相手に、気持ち悪いと思うなんておかしい。
私の知っている少女漫画の中なら、キスも体に触られることも、嬉しいものだった。
もしかしたらもう少し進めば違うのかもしれない、でももしそうじゃなかったら……なんて考えている間にあれよあれよと事は進む。
そもそも、こんな事を冷静に考えられていること自体考えていたものと違う。思考が現実に置いてかれている。
そんな風にして終わった。感想も何もあったもんじゃないと今なら思う。
先にも書いたように頻度は多かったので、その後も幾度もあったが、私にとってはそういうものなんだなと思っている。相手の自尊心を保つために言うのなら、嫌だと感じない瞬間もそりゃあった。でもきっとかみ合わなかったんだろうな。
回を重ねるごとに要望も過激にというかなんというか、正気か?と思うようなことを言ってくるようにもなった。お前それは動画や漫画の見過ぎだぞということを言ってのけることが信じられなかったし、確認してくるくせに意見を撥ね退けるようにして押し進んでくることもあった。ことしかなかった。信じられない気持ちが強かった。
人と接触することが苦手なのは話していた。初めのうちはそれを覚えていたから、優しくもあったろう。当たり前になるということはこういうことなのだ。
確かに、嫌われるのが怖い気持ちはあった。
私は体にコンプレックスを抱えていて、そのせいで触られるのが怖いことにも直結している。それを言われるのが怖かったが、その人は特に気にした風もなかった。たぶん私が何も言わなかったから驚いたとは思うけど、取り立てて騒ぐこともなかったし普通に接してくれた。嬉しかった。だから応えたいという気持ちもあった。
私がこれから生きていく中で、そのことを気にしない人がどれぐらいいるのかと思うとそう多くないと思う。そういう考えがあって、すきがなくなっていてもしばらく気が付かなかったんだろうなとも感じる。
まあ、それはまた別の話になるのだろうけど。
こうして、「大切な瞬間」を一瞬にしてなくした。
結局はそれをよしとして体を許したわけだし、もしずーっと続いていたら結婚していたっておかしくなかった。結果は御覧の有様だが。
そういえば、私の友人には「結婚するまで体の関係は持たない派閥」と「結婚するまでに体の相性は知っておきたい派閥」との人がいる。どちらの意見もわかるし、昔の私はどっちでもいいと思っていた。
けど、今までの事象があって、少し後者に傾き始めている。私の色んな場合が合わさってのことだと思うけど、体の相性というかなぁ……笑
初めのうちに私も言えばよかった。気持ち悪いとはっきり伝えずとも、ちょっと今日はだの、初めてだから怖いだの、なんとでも言えたはずなのに事の成り行きに任せてそのまま終了してしまった。でもたぶん、そうやってどうとでも言って回避していると、本当のことを言えないが為に、相手の何で? 感というものが強まっていくのかなとも思うけどね……。
でも、大切な瞬間をなくしてしまうことがこんなにも喪失感を覚えるものなら、私はそうするべきだった。大事なその時まで、とっておきとして持っておけばよかった。……あれ? じゃあ結婚まで関係は持たないの?
今後、そういった出会いがあるとは思えないが相手がいるのはいいだろうなぁ。一人は楽しいし、その時間と同等に思えるものなら。何かを一緒にしなくてもいいから、同じ空間にいて違うことをしてて無言でいてもつらくない人。その人がつらい時に自分の事のようにつらく感じて、どうすれば解決できるか考えるのなら一緒に考えて、ただ話を聞いてほしいというのなら支えになる。そういう生活でいい。生活がいい。
なんて家族 笑。
歳を重ねると、こうやって恋や愛より、癒しというかもっと深くて凪いだものを求めるようになってしまったので、より出会いというものが難しく感じる。
まあ、そもそもないやつが何言ったところで変わらないんですけども。