家族以外の人と一緒に一つ屋根の下に住む、その感覚本当に凄い事なんだってわかります?

年が変わり、前年の夏に三度目の引越しを終え、再び新居での日々を過ごし始めた。

年一で引越ししているので、引越し貧乏になるぞと家族に脅しをかけられ、言外にもう引越しは控えろと言われたようだ。できれば私ももうしたくないと思ってはいるが、何があるかわからないのが人生というものである。

もしかしたらこの家でも暮らすのが不便だと感じるかもしれない。はたまた、同棲や結婚をしてしまうかもしれない(望み薄ではあるが)。

私は他人と一緒に暮らすということをしたことがないので未知数であるが、凄い事だぞと毎回思ってしまう。

 

 

 

現在、私の周りでは結婚している者はいるが、同棲をしている者はいない。

しかし過去、彼女たちは同棲をしてから結婚に至ったので、むしろ同棲を通らずに結婚へ進んだ者はいない。必ずその過程を踏んで夫婦になっている(なんなら、一度一人暮らしを経験してから同棲したいと言って、一年くらい一人暮らしした子もいる)。

また、一度同棲したものの、ペットを飼いたいという理由で同棲を解消したところもある。特に仲が悪くなったなどの理由ではなく(現在も仲良くやっているようではある)、しかし一緒に引っ越すわけでもなく、片方だけ部屋を出た形である。珍しい事をしているなーと思って見ていたが、彼女らしくもあるのでとても好ましい。

私は、それらの話を聞く度に「他人と一緒に住むのすげぇ!!」と思う。

 

一人暮らしが板についてきたようには感じる。

友人や元彼氏とのお泊り会なども経験はある。

しかし、それらは一瞬の事であり、非日常的な空間として捉えていて、決して生活の一部にはならないもの。「ただいま」と言ったら「おかえり」が返ってくる空間を家族以外と過ごしたことはない。

初めは修学旅行のように楽しく過ごせていても、後々不満を抱えたりしてしまうのではないかと思ってしまう。……まぁ、同棲はそれを見極める場面なのだろうけれど。

しかし、その不満を二人ないしはそれ以上で話し合って、理解し合って一緒に住み続けようという選択になることは本当に凄い事だなと思ってしまう。自分でできた試しがないから余計にそう感じるのだろう。

自分の事をそこまで深く知っても好きでいてくれる、愛してくれる存在というのはとても凄い事だ。性格はもちろん、ちょっとした癖や生活習慣や態度、行動する時間帯が違う人もいるかもしれない。それでも相手を尊重して、かつ自分の機嫌も取れる。そんな風に生きている事が素晴らしい。もしそんな時が来たら私もそうありたい。

私が「そうありたい」と考えるのは、どちらかといえば共同生活よりかは同棲寄りの視点になってしまうのだが(年齢のこともあり)、身の回りに共同生活をしている者が少ないというのもあるし、仕事上での飲み会でよく恋愛事の話が浮上するので、そのせいもあるだろう。

 

世の中ではセクハラと訴えられてもおかしくない程度に我が社の人間はあれこれと踏み込んで聞いてくる上司が多い。そりゃもう飲み会に行きたくなくなるほどに。

「結婚してるのかと思った」「彼氏がいるかと思った」何度言われたことか。

いたとしてお前になんの意味があるんだ。いやまあ百歩譲ってそこはいいとしよう。ここまでは私も別に目くじら立てて騒ぐほどの事ではないし、私ももしかしたら結婚してるのかもという気になったりする。

だがそのあと、社内でフリーの者同士をくっつけようと話を進めるな。

好きだったらこっちでグイグイいくから心配するな。人の手借りずに当たって砕けろ精神で今までやってきてるんだから、言われなくてもアプローチしますよ。好きなら。私を舐めるな。

などと否モテが騒いでおりますが。

この手の話、反応に困らない? 私だけ?

しかも飲みのということで大多数の人はアルコールを摂取しているわけで、私の課は女性が多いのだけれど、それ以外となると男性が多くなり話は嫌な方へ進むこともある。

笑えない下ネタに発展したり、まるで武勇伝のように自らの不逞の話を持ち出したりするのだ。なんの力の誇示だ? 初めてその場に居合わせた時は驚きのあまり顔が引きつったのを覚えている。酔うとその人となりが見えると言うが、一度動画を回して酔いが醒めた時に是非見て頂きたい。その後何を言うのか、こちらも是非見てみたい。

 

上役はそういった話で場を盛り上げもするし下げもする。

はたまた、同じくらいの年代はどうかというところ。(一応、±10歳前後程度)

上記にも記したように、未婚もいれば既婚もいて、恋人作りにバチバチに勤しむ者もいる。

今流行り(?)のマッチングアプリの話題が上り、私も利用している事があった(というか、現在も一応登録はしてあるのだがほとんど動いていない)事もあり、「私も……」と話に参入してみた。恋愛に興味がないように思われているのか非常に驚かれたりもするが、それはこちらのセリフでもあり、顔が良いのになぜ相手ができないのかと不思議だった。仕事上でしか知らないが、性格も優しく仕事もする人である。

初め、見てくれが良すぎて相手が引いてしまうのかとも思っていたが、話をしばらく聞いているともしかしたら違うのかもなと思うようにもなった。

彼一人の話になってしまい申し訳ないが、結構恋愛の話になると熱量が素晴らしく、結婚願望がとても強い人なので仕方ない。

何度かその人とは飲みの席を共にしているわけなのだが、結婚をしたい話をよく聞く。むしろ、アルコールが入るとその話しかしないのでは? と感じるくらいにはする。既婚者に対しては羨望の眼差しを送り、未婚者に対しては仲間意識のようなものを感じているように見える。いやまあ実際仲間なんだけども。

そんな彼を好きだという子がいて、何度か二人で遊びに行ったりしているようで、なら良かったではないか将来の伴侶かもしれんぞと思っていたが、歳が離れているので妹のようにしか思えないという。そして、今は違う子が気になっている話をし始めた。

しかし、自分を好きではないようで、どうにかして自分を見てもらえるように周囲を巻き込みながら奮闘していると。私も存じている方なので、君も手伝ってくれないかと、こう言うわけで。

別に私は構わないのだけれど、彼女のことを知っているので「たぶん貴方は彼女の好みじゃないと思いますよ」とは釘を刺しておくことにした。

 

ここまで聞いていて、この人はもしかしたら誰でもいいのかもしれないなーという思いが胸をよぎった。

確かに、一度付き合ってみなければその人となりは見えないだろうし、二人でどこかで話すだけでも見えるものがあると思う。もっと仲良くなりたいと思えば、二度三度と二人での逢瀬を重ねていくだろう。

たぶん彼は、妹のような人に対してもこれをしているように思った。

対人の仕方はそれぞれなので口出しはしないし、その人のやり方で全く構わないとは思う。のだけれど、私の話をさせてもらうと、「恋人になりたい」のすきな人であれば二人きりで行動するけれど、「友人のままでいたい」好きな人に対しては第三者以上を誘って複数人で行動する、というのを私は守っている。

これは、私の中での線引き。

私を誘ってくれる、ということは少なくともどんな形であっても好意があると思う。集まるのが複数人であれば仕事上・友人関係上での「好き」に当たると思う。二人だけでとなれば、それは恋仲になりたい「すき」と判断する。

もしも二人だけでとお誘いを受けた時に、その相手が特に「すき」というわけではなければ、他に誰がいますか? と話を持っていく。

この話をした時、誘う方のハードルが高い。傷つく。と言われたが、ちょっと何言ってるかわかんないっすね(サンドウィッチマン)。

だってそうじゃない! 相手はあなたが気になっているので一緒に二人だけでご飯に行きませんか? って誘ってくれているのに、全く興味ない・すきではない相手にまるで私も興味ありますみたいな雰囲気でいなきゃならないの? むしろすきですと言ってくれている相手に対して失礼だとすら思う。私だったらそうして欲しいと思うし。

同じ気持ちなのだと勘違いしたまま、実らない恋に傾倒している時間がもったいない。だったら、初めからお断りの姿勢を見せた方がいいのになと、個人的には考えてしまう。例の彼は私とは合わないらしいけれど。

 

こういった違いばかりが目についてしまうから、他人と一緒に暮らそうと思って今でもうまく付き合えている人たちは本当に凄いなと思う。それだけ大切にしたいし、大切にされている関係なのだなと思うので。

その信頼関係が素晴らしい。

今までがろくでもない人(とは言っても、一度でも関係を持った人なのであまり自分を棚上げはできないけれど)としか出会ったことがないので、たぶん私はこういう人としか上手くいかないのかもなーと思うところもあったりする。なので、マッチングアプリで出会ったとしても、斜に構えてしまうこともあるというか、この人もそうかもしれないと勝手に思ってしまう。自分の頭の事なのに勝手にというのも変な話なのだけれど。

こじれた過去を思い出すと、なんだかもやもやとした気持ちが沸き上がってしまうし、その話を相手にすればいいのだろうけど、したらしたで気まずくなったり付き合いずらくなったりしても可哀想だし、すきな人の過去の事知りたくない人もいるだろうし……。まあ、結局は自分が一番かわいいので守りたいというエゴがあるのだろうけど……。

上記の婚活男子は、付き合った子にはたくさん餌をあげるけど、返してはくれないと嘆いていた。表現がいかがなものかというのは置いておいて、本当の自分のことを愛してくれていないのかもなと感じるのであれば見切りも大切。これは骨身に沁みるほど分かったことなので、私自身にも灸として据えておきたい。

本当の自分というのは化粧をとった顔とか、表面上では見えなかった家の中でのぐうたらさ加減とか、そんなことではなく(むしろそれはあって当たり前のことで)。月並みな言葉になってしまうけれど、価値観だったりとか許容できる色んなものの範囲だとか、他の人には言えないけれどこの人になら言えるというような信頼だったりとか、自分の弱さを見せられるとか、そういったもの。それらを受け止めてくれる人だという事。情けない姿を見ても、笑ってもいいから大丈夫力になるよって言ってくれる人が良いよね。私もそうありたい。

気がついた頃から私の両親は不仲なので、私も結婚したらこんな風に変わってしまうのかなとか、もしも子どもが産まれる事があれば虐待なんかせずに育てられるだろうかとか、余計な事ばかりが脳裏を過ぎっていくが(笑)それも全部、私の心によるよなと思う。

どうやって相手と付き合っていくか。

どうやって本当の自分を相手に見せられるか。

どうやって相手の気持ちを汲み取れるか。

そしてそれらはまず相手がいなければ始まらないということ。

……わかってはいるから……。行動したいけど、本気じゃないと思われるのが怖くて動けない時もあるし、軽くあしらわれるのが怖くて動けない時もあるし、他の大多数の人と同じ括りで見られてしまうのが不安で動けない時もあるんだよ。

って、あれ? お前、当たって砕けろ精神で突っ込んでいくんじゃなかったっけ? 心強く突っ込んでいけ。

そうも思うよ。

 

 

 

話は変わるんだけど、恋愛漫画とか恋愛小説が苦手なんですよ。

と、思ってました。

最近気がついたんだけど、映画とかドラマになるような恋愛ものが苦手なだけで、そこそこ漫画とか読んでるなと気がついたんですよ。ちょっと形は微妙なものだけど。

少女漫画という少女漫画は俺様ティーチャーとか、カードキャプターさくらとか、西炯子さんの本とか、そこらへん。恋愛してるの西さんの本だけじゃねえかと突っ込まれること多数(私の脳内では)。

恋は雨上がりのようにとか、14歳の恋も持ってるんだけど、「普通の恋」というには少し逸れた話だと思うし。でもどれも素敵な漫画なんだよ~。

歳の差の恋愛が大好きなので、そちら方面の話ばかり集めてしまっているのだけれど……(笑)歳の差好きだと話の終着点が切ないのも多くて、それが最高……!! 切ない話最高に好きなので収集しがちである。

音楽とかもそっちよりの恋愛ソングが好きで、学生時は先生が好きだったこともあって、先生との恋愛ソングを調べては聴いていた。ふと最近その曲を思い出した瞬間が合って、懐かしくて思わず聴いてしまった。あの頃は、この曲を聴いて思いを馳せていたなーとセンチメンタルな思い出を引き出していた。

実際に自分がその立場になったら「おいおいおーーーーーい」って気持ちになっちゃうけど。

というわけで、今回はお酒と共に過去良く聴いていた恋愛ソングを流しながら書いていたので記しておく。

 

私の恋愛

私の恋愛

  • provided courtesy of iTunes

 

あとは、先生にだけではないけど、私の中では最強の悲恋ソング。

 

恋

  • 中 孝介
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

中孝介さん本当にだいすきで、奄美の歌い方が私は聴いていてすごく心地良い。声自体も優しくて、切なくて、歌詞も最初から最後まで切なくて良すぎる。歌いだしが「せめて一度くらい 振り向いてほしかった」だよ? こんな切ねぇことがあるか?? 悲恋ソング大好き人間完全ノックアウト。

しかも彼、私の中の「愛」を歌ってくれてもいるし、私の人生の中で大切な曲をめちゃくちゃ歌ってくれてるんだよね。出会えて良かった。

音楽から気が付ける感覚もあるし、自分の考えが形になっていく感覚もあるから、やっぱり音楽は生活から切り離せないなぁと思う。

私を形作るもののひとつだからね。